短期急成長経済大国となった中華人民共和国の国内外での憂うる事を列挙するなら以下の如く。
軍備増強軍事大国、領土領有権への軍事的対応、1国2政治体制-香港行政府、1国2独立体制-台湾、漢民族による複数他民族支配、高齢化社会への移行、一人っ子政策によるその一人っ子世代中心社会の到来、極貧層多人口と貧富の格差増大、共産社会の自由主義経済社会での経済活動、等、そして何よりも中国共産党一党独裁体制。
この今日の中華人民共和国の一体どこに明日の未来の安定と繁栄を約束するものを見出すことができるのか。
上記の如きこの1国の社会状況は一角が崩れ出したらその全体が崩壊してしまう。
人民の支持を失うことこそ最も現体制が恐れることである。
支持基盤の内容は次の如くであり、経済成長は確実に減速してきている。
- 現体制に於ける恩恵受者
- 現体制の下での経済活動の成功者
- この経済活動成功者には次の2層有り
- 現体制への不満分子
- 現体制の支持者
- この現体制への支持者には次の2層有り
- 経済活動失敗の時には現体制への不満分子
- 例え経済活動に失敗しても支持継続
即ち、現中華人民共和国の中国一党独裁制権への一般大衆の支持者、即ちその基盤とは、中国人口14億1千万人の中のほんの僅かの現体制下に於ける恩恵受者と経済活動成功者だけなのである。
故に、現体制の崩壊は、実に中華人民共和国の経済の好調のみに掛かっていると断言しても決して過言ではない。
昨今の事情は以下のとおり。
経済好調時の表徴となる不動産業界にデフォルトが発生しており、国際社会に呼び掛けた一帯一路に参加諸国が背を向け始め、少数民族の人達への人権侵害問題で経済制裁が為され、新型コロナウイルスが人と物の流れを抑え込み等。
中華人民共和国の経済成長は確実に減速してきている。
以上Fri, Dec 24, 21_
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