[11.]予定説に於ける次なるエネルギー

 21世紀になり、それから20年を数えようとしている、その直前にこう考える。

核融合反応の恒星の周回軌道を、人が故あって定めた人類の歴史で2000回公転し、それから早くも20回の周回を経ようとしている。この恒星無くば人はおろか、地球そのものの存在も無く、この恒星の核融合反応の恩恵により生命誕生と共にその進化もある。この恒星は命を生み出した地球をその光エネルギーでこれからも養い続けていく。

 この間に人類は、ある時核分裂反応を起こす技術を手に入れ、相矛盾することを行い、且つ、やはり人類を脅威に落とした。即ち、人類を壊滅させる核兵器であり人を生かす原子力発電であり、そしてその大事故3件であり、その1件は2000年を越えて日本で起きた。日本は相矛盾するその大事件二つを経験しながら、日本の輸出産業にまでして依然として人工的核分裂反応のエネルギーに拘泥している。

 そうして、これらの事が有り今、地球規模で人の業による気候の大変動という新たなる脅威に直面した。二酸化炭素排出による地球の温暖化である。

 2020年を数えるその基点は人に新たなる生命が吹き込まれた時である。今太陽は新たなるエネルギーを得させようとしている。


 既に決定されていた予定説である。

 古生代より中世代にかけこの地球上の海洋、陸上に繁茂していた藻類・裸子植物が、後の何億年後かにその地球上に出現した人類を大いに助けその発展に寄与してきた。即ち、化石燃料である。つまりは、地球を舞台に悠久の時間の流れの中で、方や植物界の一部が地球内部で化石化されて温存され、方や動物界の一部が地球の表面で脊椎動物を生み出し哺乳類を生みサルの仲間を生みヒトへと進化させた。斯くしてヒトは16世紀になり地中より石炭を発見し18世紀にイギリスで産業革命が生じ、石炭は大いに人類の発展に寄与し、やがて人は石油を掘り当てそれを活用する技術を開発し続け人社会は革新的飛躍を遂げて今に至った。正にこの事は、動物界の進化の頂点に居る人と大自然の時間が織りなすスケールの桁違いなる遥か以前に定められていた予定というべき事である。

 こうして、人類は化石燃料の利用と共に発展してきた。が、然し、その事による二酸化炭素を排出し続けてきたことでその地球は最早人類の生存が危ぶまれる程の二酸化炭素の蔓延と相成った。この時とは奇しくも3点の事項が一致する時でもある。次のとおり。

 1. 地球上に二酸化炭素が充満し気候変動を来し人類の危機のみならず生物界その全体の生態系の激変事態

 2. 有限なる化石燃料の枯渇事態

 3. 化石燃料の恩恵に与かり発展した人類は、その発展に比例してその時々の困難を乗り越えていく知恵・知能が磨かれ、この地球温暖化問題もまた人類はそれを治める知恵・知能を得ている

 つまり、こうである。

 大気に充満した二酸化炭素を利用し、化石燃料に代わる次代のエネルギーを得る。それは期せずして、二酸化炭素を減少させていくことのみに非ず、二酸化炭素を原料にして二酸化炭素を減少させる事と共に酸素を生成し放出を行う、大気の清浄化である。

 即ち、それは人工的光合成の技術革新である。

 これは、二酸化炭素と水を原料にして、太陽光により酸素と炭水化物を生成させる化学反応であるが、この時の“明反応”と呼ばれている水から酸素・水素イオン・電子が生成される過程での電子を利用することができれば“電気エネルギー”として活用できる新たなるエネルギーと成るものである。また、酸素も即ちエネルギー化が可能で、水素イオンも然りである。

 これ即ち、化石燃料に連続的に繋がっている、既に予定されていた、というべき事である。故に、この技術革新こそが人類が唯一成し遂げるエネルギー開発となる。このエネルギー開発に関しては最早多くの人が唱道していると思われる。これぞ全人類の叡智を結集させ取り組むべき課題である。

  人類破滅と隣り合わせの危険極まりない核分裂反応なる原子力発電エネルギーは人類が一時手にした一過性のものとして、世界の政治は退ける。

_以上_

Sun, Dec 26, 21一部訂正...「核融合反応」を「核分裂反応」3ヶ所、「片や」を「方や」2ヶ所。


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